USB接続のグリップヒーターを導入 / HONDA Rebel 250

冬のバイクツーリング用にグリップヒーターを導入した。

本格的なグリップ交換タイプではなく、お手軽なUSB接続の巻き付けタイプ。

導入までの過程と使い心地をレビューしていく。

手の防寒対策どうする?

冬になり風が冷たくなると、バイクを運転する手がかじかんでくる。
そこで必要なのが手の防寒対策。

冬用グローブは当然として、それだけでは指先が凍えて辛い。
できれば、防寒アイテムを加えて快適にバイクで走りたい。

ハンドルカバー

毎年気になるのはハンドルカバー。
ハンドル周りを覆って、風を遮断する防風防寒アイテム。

温かいというより、冷たい風が手に当たらないので寒くない。
自転車で使ったことがあるので、その防風防寒性能は身を持って知っている。

しかし、バイクで使うとなると、指示器やクラッチなどの操作性が悪くなり、安全面に不安がある。
慣れの問題で、操作性は問題ないとのレビューも目にするが、やはり心配。

それよりも最も躊躇する理由は、HONDA Rebel 250 に合わせるのは格好悪いということ。
美しいデザインのレブルにハンドルカバーを合わせたくないのだ。

とはいえ、快適性を求め、毎年悩んでいるハンドルカバーがこちら。

千円ちょっとの値段ながら評価が高い。
素材はハリのある合皮レザー。
よくあるネオプレーン素材は柔らかすぎて、風圧で潰れて操作性が悪くなるが、こちらはそんなことはない。

とはいえ、ネオプレーン素材の方が人気は高いようだ。

ナックルガード・ハンドガード

風を防ぐにはナックルガード・ハンドガードを付ける手もある。

そもそもナックルガードは、跳ね石や泥、枝などの障害物から手を守るパーツだが、風が手に当たるのも防いでくれる。
デザインもハンドルカバーよりはダサくないし、操作性も損なわれない。

とはいえ、ハンドル全体を覆う大きなガードじゃないと、風は完全に防いではくれない。
風を巻き込んで手に当たることが多いようだ。

ちなみに、下の商品はホンダ レブルに付けている人も多い。

グリップヒーター

バイクの防寒パーツの代表格とも言えるグリップヒーター。
バイク購入時に最初から付ける人も多いアイテム。

グリップ自体が発熱するので、カイロを握って走る感じで手のひらから指先まで温められる。
見た目も普通のグリップと変わらない。
レブルの格好良さを崩さない、デザインと機能の両面で優れているアイテムだ。

とはいえ、冬の2、3ヵ月、数回の防寒のためにグリップをまるごと変えるのは、なんだかもったいない。

と思っていたら、見つけてしまった。

必要な時にだけ付けられるグリップヒーターを。

USB接続のグリップヒーター

グリップに巻き付けて、電源はUSB供給というグリップヒーターが販売されていた。

巻き付けタイプなので、冬の時だけ付けて、不要な季節は外しておける。
USB接続なので、電気の配線処理が不要。
実にお手軽だ。

USBグリップヒーターの導入【1回目】

ということで、USB接続のグリップヒーターを購入。
ホンダ レブル250に取り付けてみた。

最初に購入したのはこれと同じ商品。
USB接続タイプの巻き付け式グリップヒーター。
ただし、中国のAliexpressで購入。

温度調整できないデイトナのホットグリップと異なり、こちらは温度調整が4段階。最高温度が70℃。
このスペックに惚れて購入した。

【悲報】全然温かくない

届いた商品は作りもしっかりしており、巻きつけるグリップシートも薄く、使い勝手は良さそうだった。

しかし、全然温かくならない。
表面温度が23度までしが上がらないのだ。

調べてみると、
Aliexpressの商品ページではUSB出力「5V/2A」となっていたが、日本で販売しているKaedearの商品ページではUSB出力「QC3.0(12V1.5A)」が必要と書かれている。
Aliexpressの商品ページの説明が間違えている模様。

私のバイクのUSB電源は「5V/2A」。
つまり、出力不足。
私のバイク装備では使えないことが判明した。

(ちなみに、Aliexpressに状況を説明して返金対応となった)

USBグリップヒーターの導入【2回目】

懲りずに2個目のUSBグリップヒーターを購入。

今度は確実にUSB出力「5V/2A」の商品をセレクト。
USB接続タイプの巻き付け式グリップヒーター。
3段階(70度、60度、50度)の温度調節機能を搭載している。

これと同じ商品をAliexpressで購入。

グリップヒーター外観

かなりしっかりとした箱に入っていて、高級感を漂わせている。
説明書は日本語版も付属していた。

グリップシートはPVCレザーで厚さは約2mm。
QC3.0(12V1.5A)版の2倍ぐらいの厚みがある。

表面はレザー風でさわり心地が良く、適度なグリップ感がある。
裏面はザラザラの滑り止め加工が施され、取り付けたグリップからズレないようになっている。

グリップとUSBを接続する部分はねじ込み式になっており、防水性は高そう。

コードは平紐タイプ。
柔軟性があり、取り回しは良いが、耐久性にはちょっと不安が残る。

バイクへの取り付け前に温度を計ったところ、最高で70度オーバー。
素手で触ると熱すぎるほど。
これは期待が持てる!

グリップヒーターの取り付け

説明書では付属の平紐でグリップシートを締め上げてグリップに固定するようになっている。

この説明書通りの付け方だと、走行中に紐がほどけたり、紐が緩んでグリップがずれる危険性がある。

そこで、熱収縮カバーで固定することにした。
使用したのはこちら。

オーム電機 収縮カバー φ40.0mm 20cm

長さが20cmあるので、半分に切断。
グリップシートの長さとほぼ同じ。
直径は40mmで、レブル純正グリップとグリップシートを挟み込むのにちょうどいい太さだ。

グリップシートを収縮カバーで包んだら位置を調整。
シートの中央部が一番熱くなるので、そこが指先に当たる場所にする。

位置が決まったら、ヒートガンで熱風を当ててカバーを収縮させて固定。

その後は、グリップシートのコードとUSB端子側のコードを繋げる。
コード全体をハンドル周りにタイラップで固定して完成。

グリップはグリップシートと収縮カバーの分、太くなるが、握り心地は悪くない。
収縮カバーはサラサラとしたゴム素材で、滑り止めが効いている。

懸念していたスマホナビへの干渉もなく、デイトナのスレンダーUSB2ポートにUSBが2本ちゃんと挿すことができた。

USB接続グリップヒーターの使用感

エンジンをかけて、グリップヒーターのスイッチをオン。
一番高温の70度の設定で走り出す。
グローブは冬用の分厚いタイプ。
外気温は5度前後で風が強い。

5分ほどして、手に温かさを感じ始める。
そのまま10分を超えても手に伝わる温度は、ほのかな温かさのまま。

家の中のテストでは10分ほどで70度を超え、素手では触り続けられないほど熱くなったが、バイクの走行時はそこまでの熱さは感じない。
グローブの厚さが温度の伝わりを阻害し、冷たい走行風とキンキンに冷えたハンドルが温度の上昇を妨げているせいだと思う。

やはり、5Vの低出力では高温維持には限界がありそう。

とはいえ、グリップを握り続けている間はほのかな温かさが続き、指先が凍えて痛くなるのは防げた。
薄手のグローブなら、もっと熱を感じられそうだが、手の甲が冷えてしまう。

ハンドルカバーやナックルガードと併用すれば、効果は高まりそうだ。

ひとまず冬の間は使ってみて、効果を見極めたいと思う。

3.0

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