映画レビュー:スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐
STAR WARS 3

スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐 STAR WARS 3

ついに、映画「スター・ウォーズ」が完結。
エピソード1から6のすべてがつながった。
「スター・ウォーズ」好きとしては、感慨深いものがある。

ただ、映画の出来としては最高とは言い切れなかった。
大いなる「スター・ウォーズ」サーガの一部が補完された、その充足感が高い。

もちろん、映像、イベント、心の葛藤、見所は満載。
それでも、1つの作品と言うより、壮大なストーリーの一部といった感じ。

それは、ストーリーにプロローグ的要素が強いと言うことと、
観る側の自分が、あまりにもストーリーを知りすぎていたことから来る不幸だと思う。
事前情報もそうだが、エピソード4~6を先に観ていることが大きいのだろう。

多くの「スター・ウォーズ」ファンがそうだろうが、僕らは、
アナキンがダークサイドに堕ちるの知っている。
アナキンが火山の戦闘で壮絶な運命を迎えることを知っている。
アナキンがダース・ベイダーになることを知っている。
パルパティーンが皇帝ダース・シディアスであることを知っている。
パドメが双子を出産後に亡くなることを知っている。

ただ、そのキッカケとなる事実が分からず、
その時の映像を観たことがなかっただけだ。

だから、映画を観るということは、
おぼろげに分かっている事実を確認していく作業だったともいえる。
そして、それは悲劇的な事実を目の当たりにしていくことだった。
正直、へこんだ。
けっこうツラかった。
絶望的なまでの悲劇……

これまでのエピソード1、2、4~6は、見終わった後にカタルシスがあったが、
今回の3で残るのは、悲哀感。
劇場から戻って一気にエピソード4~6を観ないと、心が晴れない感じ。

ともかく、エピソード1~6がそろったことで思うのは、
「スター・ウォーズ」とは、アナキン・スカイウォーカーの贖罪の物語だということ。
ジェダイの希望の光として生きるも、
パドメへの愛と己の傲慢さからダークサイドへと堕ち、
息子との熾烈な「対話」により、再びジェダイの心を取り戻す。
そして、シスを滅ぼし、フォースに均衡をもたらす。
フォースの意志として生まれたアナキンの波瀾万丈な人生絵巻だ。

3を観る前は、エピソード7~9も創ってくれと思っていたけど、
エピソード6での完結が美しいのかもしれない。

最後に、ちょっと邪推。
アナキンがパドメの死を予感したのは、シディアスの仕業? シディアスがダークサイドの力でアナキンに悪夢を見せ、ダークサイドに堕ちるよう仕向けたのか。なんかそんな気がした。

あと、アナキンがダークサイドに堕ちる原因となった「執着心」。
ボトルキャップやフィギュアのフルコンプに奔走している自分は、明らかにダークサイドに堕ちてるのか!?
ちなみに、ボトルキャップのフルコンプまで、あと10個!

■ 映画情報

  • Aika

    初めまして。「Mugen Diary」のAikaと申します。
    TBありがとうございました。
    結末が分かっている映画を作ることは、制作側にとっても困難な作業だったと思います。ましてや、これだけ世界中にファンがいて期待されているときては。
    その中で、制作側はがんばったと思いますね。多少はつじつまの合わない部分がありますが、それなりにパズルのピースが埋まったのですから。
    そして、以前、「スター・ウォーズ」はスカイウォーカー親子の物語を描いた作品だと思っていましたが、今では、"選ばれし者"、"フォースに調和をもたらす者"、アナキンの一生を描いた物語なのだと実感しています。
    ちなみに、私は、パドメの予知夢を見たのはアナキンのフォースの強さが成せる技だと思っていました。母親のときも予知夢を見ましたから(^^)
    でも、シディアスのせいだとしたら…恐るべし、シディアス卿。

  • kaz

    Aikaさん、こんにちは。
    28年にも渡って作られ、今1?6を通して観ても色あせることなく楽しめるというのは、本当に偉大な作品ですね。
    また、エピソード3を観る前と後では、エピソード4以降の見方が思いっきり変わるのもすごいです。ダース・ベイダーへの思い入れが強くなりました。
    ルークの人生に比べたら、アナキンの生涯は運命の過酷さと背負った業の深さが違いすぎ。偉大な父の物語って感じです。
    あと、いろいろ想像を広げられるのもSWのいいところですね。やっぱり、いい作品というのは、作り手がすべてを与えるのではなく、観る者にも想像を働かさせてくれるのが一番かと。観る者が想像を働かせて、受け取り手それぞれに物語が生まれる。スターウォーズは、まさにそんな作品だと思いました。