NIKE AIR FORCE1 / ナイキ エアフォース1

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nike airforce1 ナイキ エアフォース1

NIKE AIRFORCE1 / ナイキ エアフォース1
メーカー:ナイキ
カテゴリ:バスケットボール
初リリース:1982年

ナイキの顔であり、世界中、特に日本のストリートで絶大な人気を誇るエアフォース1。シンプルなデザイン、多彩なカラーとディテールバリエーション、そして無限に増殖する限定モデルが物欲を刺激するスニーカーだ。

エア初搭載のバッシュとして登場
ナイキが世界に誇る画期的な衝撃吸収材「エア ソール」。特殊ガスを封入したウレタンユニットをミッドソールに組み込み、そのユニットが運動によって圧縮と復元を繰り返すことで、衝撃を吸収して反発力に変換するクッショニングテクノロジーだ。1979年のランニングシューズ「テイルウインド」での初搭載に続き、このエアソールを初めてバスケットボールシューズに採用したのが、「エアフォース1」である。
エアフォースIでは、ミッドソールのほぼすべてをカバーするフルレングスエアを搭載。従来のモデルと比べ、30%もクッショニング性能が向上した。その高いクッショニング性能により、AF1はNBAやNCAA(全米体育協会)のトッププレイヤーに愛用されることとなる。
1982年リリース時のラインナップは、ローカットとハイカットの2タイプ。オールレザー製で、日本でのカラー展開は白×青と白×赤のみ。アメリカではグレーを使ったモデルもラインナップされていた。定価は25,000円。
ちなみに1982年は、ナイキのモデル数が200を超えた年でもある。

冬の時代を抜け、ストリートで復活
ハイスペックのバッシュとして、コート上で人気を誇ったエアフォース1だったが、次第にその勢いは衰えていく。原因は、エアジョーダン1を初めとするニューモデルの登場である。そして、1986年のエアフォース2のリリースにより、エアフォースIはコートから姿を消した。AF1冬の時代の到来である。バッシュとしての需要は激減し、1986年から1989年までは、絶版こそはまぬがれたものの、ほぼ生産中止に近いほどリリース数は限られたものだった。

しかし、1990年。そんなエアフォース1にも復活の時が訪れる。スポーツクラシック(SC)ラインでの復刻である。
ステッチなどのディテール変更、色バリエーションの多彩化などにより、ストリートファッションのアイテムとして人気が高まっていった。
1993年にはアッパーにキャンバス素材を採用したモデルが登場。日本での第1弾はハイカットのみで、黒×白、緑×白の2色が展開された。
1994年にはミッドカットが登場。ミッドカットの第1弾はヌバックを採用したモデルだった。
ショップ別注モデルが登場したのも1994年頃。フットロッカーを初めとして、フットアクションなどの別注がスタートし、カラーとデザインの多様化が加速していく。

そして、2000年。エアフォース1は、日本のストリートで大ブレイクを迎える。
どんなファッションにもコーディネートしやすいシンプルなデザイン、それでいて他人との差別化でイバれる多彩な限定モデルの存在。それらがストリートの足を釘付けにした。(AF1を履いていればおしゃれという安心感がまん延したことも否めない)
人気の勢いは未だ衰えを見せず、毎月のように新色、限定モデルがリリースされている。21世紀を代表するスニーカーとして、確固たる地位を築いたといえるだろう。

トレンドと共に変化するディテールデザイン
シンプルなデザインでありながら、常にストリートファッションの第一線を走るエアフォース1。その秘密は、時代やトレンドに合わせて変化するディテールにある。

ディテールの中でも特に特徴的なのがサイドのスウッシュだ。
オリジナルの「ビッグスウッシュ」は、幅広の1枚素材を縫いつけたもの。最もベーシックで、AF1に合ったデザインだ。
「ジェルスウッシュ」、もしくは「ジュエル(宝石)スウッシュ」と呼ばれるタイプでは、カラーで染められた半透明の樹脂を使用。サイズ的には小さく、宝石のようにアクセントとしてサイドに埋め込まれている。レトロポップな雰囲気がAF1にプラスされる。
「刺繍スウッシュ」は、スウッシュのフチに刺繍を施したタイプ。サイズはオリジナルより一回り小さく、スウッシュの終わり部分が細くなってヒールカウンターへとつながっている。
「スモールスウッシュ」は、スウッシュ型の素材を使わず、刺繍のみでスウッシュを描いたタイプ。スウッシュとヒールカウンターがつながらないほど、サイズは小さい。
「2重スウッシュ」は、大きさの異なるスウッシュ素材を重ね合わせて、スウッシュにフチが付いたように見せるタイプ。重ね合わせる素材の色を変えることで、印象がさまざまに変化する。ヨーロッパのショップ別注でよく使われている。

また、シューレースホールの先端にもさまざまなディテールの差異が見られる。スウッシュ刺繍の有り無しや、シューレース留めの有り無しなどである。

これらのディテール変化が、定番的なスニーカーをいつまでも新鮮に感じさせる理由なのだ。

人気に拍車をかける都市限定モデル
エアフォース1の人気を決定づけているのが、都市限定モデルの存在だ。
都市そのものや、民族のイベントをリスペクトしたモデルは、基本デザインを統一しつつも毎回カラーリングや細かなディテールを変更して、ストリートの羨望を集めている。
その中でも主要な都市限定モデルは以下の通り。
ウエストインディーズ限定
カリブ海に浮かぶ西インド諸島「ウエストインディーズ」。コロンブスがインドと間違えて、最初に上陸した場所だ。9月3日にはニューヨークでウエストインディーズパレードが行われ、それ用にリリースされたのがエアフォース1「ウエストインディーズ」である。
ヒールサイドには「WEST INDIES」の文字とパームツリーの刺繍が入り、同じロゴがタンラベルにも付けられる。インソール一面には、バハマ、ドミニカなど西インド諸島の名前がプリントされるのも特徴だ。カラーリングでは、緑、赤、黄色が良く使われている。
プエルトリコ限定
ニューヨーク最大級のお祭り「プエルトリカン デー パレード」をリスペクトしたモデル。ヒールサイドにプエルトリコの国旗が刺繍され、シューレース留めにもプエルトリコの国旗がプリントされる。そしてユニークなのがタンラベル。マスコットともいえるカエルの刺繍が付く。配色は国旗色のレッドとネイビーがメインで使われている。
シカゴタウン限定
マイケル・ジョーダンが活躍し、ナイキタウン2号店があるアメリカのシカゴでリリースされるモデル。タンラベルとヒールカウンターにはシカゴの略号である「CHI TOWN」のロゴが入る。
その他にも、アメリカ西海岸などの限定店舗で展開されたL.Aレイカーズのチームカラー(パープル×ゴールド)をまとった「L.A.限定」、ニューヨーク限定の「NYC限定」モデルなどがある。

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コメント

  1. 松尾菜摘 より:

    ナイキエアフォース1ミッドの色は赤、黒、白の23cm何かありますか?
    それかナイキエアフォース1ミッドの色は赤、白の23cm何かありますか?

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